ピケティってポケモンの一種かしら?

経済やら政治やらを独自に解説。

成長したら税収は増える?って本当に成長するのかも疑問。

政府内で、国の借金について揉めているようです。

 

要するに「経済成長で日本の赤字の拡大は食い止められるか否か」ということ。

 

経済財政諮問会議:成長率よりも税収の伸びが高いから大丈夫。

財務省:税収は成長率並みにとどまる。

 

つまり、

経済財政諮問会議増税したくない!

財務省増税しようぜ!

ということ。

 

経済財政諮問会議側としては、成長を損なうような増税は認められない。あくまでも、成長重視。財務省としては、なんとしても増税したい。増税は彼らの生きがい!というわけでして。

 

実際には、どうなのでしょうか?それをみるためには、税収弾性値なる数値が参考になりそうです。税収弾性値とは、経済成長と税収の連動性をみる数値です。GDP1%上昇するときに税収が1%伸びるとしたら、税収弾性値は1となります。

 

この税収弾性値を1と見込むのが財務省。景気に影響を受けない消費税の比重が大きいため、景気が良くなっても、税収はそれほど上振れないと見ています。逆に経済を重視するサイドはこれを1.3あたりに設定したい模様。税収弾性値を1.3と見積もれば、歳出削減規模を圧縮することができます。

 

 

まあ、安定した経済成長を見越しての議論なので、そもそもが「取らぬ狸の皮算用」的な側面も大きいのですが、増税はしてほしくないものです。でも甘めの数値設定をして後世に借金を残すのもどうかと・・・。政治家は総じて楽観的な人たちが多いのだな、と最近は感心しきりでございます。